新たなる道をゆく

吉田くん

5月、船に揺られて知夫里島(知夫村の主島)へ。
生憎の曇り空でしたが、そこから続く素敵な道を案内していただきました。

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『島津島遊歩道』。

以前に新しく整備されるという話を聞いてから、完成を楽しみにしていた場所。

島津島は知夫村の薄毛沖にある孤島ですが、知夫里島から歩行者専用の橋が架けられているため、歩いて渡ることができます。

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『お松橋』を渡って、いざ!お目当ての島津島遊歩道へ!!

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今年の4月末に完成したばかりの真新しい遊歩道。片道は約1km。およそ15分。

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最初は木々の間の道を通り

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島の先端まで広がる草原の道へと続きます。

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途中途中に隠岐ユネスコ世界ジオパークの案内板があり、島津島の成り立ち等の説明を見ながら歩いてみることができます。

島津島の先端は、隠岐諸島の中でも一番南にある草原。

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知夫里島(知夫村)は、南方を流れる対馬暖流の影響で、隠岐の中でも一番冬が暖かい島。本土の松江の気温と比べ冬は1℃暖かく、因みに夏は2℃涼しい。

その南端であるこの草原は冬でも枯れないため、古くから冬の牧畑の放牧地として利用されてきたのだそうです。

牧畑とは、1970年頃まで行われていた農牧業で、牛馬の放牧と豆、雑穀、麦を4年間の入れ替えで循環させることで、痩せた土地を継続して活用するための農法でした。

昔は橋がなかったため、牛たちは海を泳いで島津島へ渡っていたそうです。舟に引かれ、すいすいと泳いで海を渡ったと聞きます。
 
今では牧畑農法は行われていませんが、畜産牛の放牧地として利用されています。私たちが訪れたときは放牧の期間ではなかったため牛はいませんでしたが、その時期になれば牛たちが自由に草を食む放牧地になります。

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放牧が開始されると出入口の門扉が閉められ、案内の表示が出されるとのこと。
知夫村の方にお聞きしたところ、「放牧期間中も遊歩道の通行は可能です。牛たちに出会ったら、慌てず騒がず、触らず、そっと通り過ぎるようにすれば大丈夫。出入りの際に扉を必ず閉めることだけは忘れないようにしてください。」とのことでした。案内表示に注意してください。

それから、「島」のでき方が分かる"これぞ自然の教科書!"という場所もありました。

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ここです!ここ!!
ここは島になろうとしているところ。
海食洞の穴がだんだんと大きくなり、やがて上の部分が崩れ落ちると、島になるのだそうです。

案内板にもその過程が分かりやすく紹介されているので、誰でも「ここだ!」と確認できると思います。
何度も訪れて、進み具合を見てみるのも面白そう。

島の成り立ちを直に見ることができるなんて...
島津島、すごいです。

遊歩道の終点?には東屋があり、知夫村の町や赤ハゲ山を見ることもできました。

静かに景色を眺めながら、のんびり、ゆったり・・・

右奥に見えるのが赤ハゲ山
右奥に見えるのが赤ハゲ山

島津島遊歩道の東屋
島津島遊歩道の東屋

島津島から見る知夫の町
島津島から見る知夫の町

島津島遊歩道。思った以上に見どころのある、素敵な道でした。

夕日も綺麗に見えるとのこと。夕方に訪れるのもおすすめだそうです。

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そしてそして、お松橋から海沿いの遊歩道を行けば、キャンプ場や海水浴場もあります。

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穏やかな入江の『渡津(わたつ)海水浴場』。
更衣室、トイレ、シャワーの設備もありました。夏には海を楽しむ家族連れの方で賑わいます。

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奥に見えるのは、『渡津神社』。

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古来から、本土に一番近い島、知夫里島の南端に位置する知夫湾には、日本海を渡航する多くの船舶が寄港しました。
海上の安全を祈り、道路の神「道触の神」を祀ったこの神社は、古代から平安にかけて、日本を代表する海上航路の神社として知られていたそうです。

海を渡る船舶は皆、この神社に手を合わせて通ったのだとか。

「道触(みちぶる)の神」を祀る島。
これが、「知夫里島」の地名の語源。

いやはや...新しい遊歩道を歩いてみよう!と訪れた先で、知夫村の起源に触れることになるとは・・・導かれたような出会いにびっくりしましたが、これも歩いてみなければ知ることができなかったこと。

道の神を祀る島津島にできた、道。
知夫村の歴史や島の成り立ちまでもを知ることができる、学びの遊歩道でもありました。

その他にも、隠岐特有の植物が咲いていたり、600万年前の海中の地層が現れていたり...
ハイキング気分で、探検家気分で!様々な楽しみ方ができる遊歩道です。

知夫村の新しい道、島津島遊歩道。歩きに行ってみませんか?

オキノアザミ
オキノアザミ

島津島海水浴場へ行く道沿いの地層
島津島海水浴場へ行く道沿いの地層

島津島遊歩道
島津島遊歩道

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