吉賀町は花のまち。咲き方、群生。迫力が違う!

春は<カタクリ>や<シャクナゲ>が、秋には<ひがん花>や日本では珍しい<紅そばの花>が咲き乱れる、圧倒的な風景を楽しめる町なのです。

9月お彼岸の頃、島根県吉賀町蔵木利光地区を訪れました。中国自動車道六日市ICから16号線を東へおよそ5分程、左に折れトンネルを抜けると、少しずつ視界に増す赤、赤、赤。そう、ここは「ひがん花の群生地」。もう、辺り一面ひがん花!

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栗の木と彼岸花の群生

栗と彼岸花

ここは栗園です。栗園に自生しているひがん花。
広さはおよそ3ヘクタール。育てましょうと人が植えたのではなく、花がこの地を選んで自然に生え育ち、それを利光地区の住民の方々が草刈りなどの手入れをして大切に守り育ててこの美しい景観が生まれました。
それにあわせて多くの人に見てもらおうと、毎年9月中旬に "ひがん花まつり"  も開催されるようになりました。ステージや食べ物の販売など、地元住民の方が総出で迎えてくださる手作りのおまつり。2015年が8回目です。

視界に少しずつ赤が増す

ひがん花の群生

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近づいて見てみると葉っぱがありません。花と茎だけ。ほとんど線だけで構成されているような。。
ひがん花は、枯れて花がなくなった後で葉が出てくるそうです。そのまま葉っぱが冬を越して、夏近くになると葉はまったく消えてしまい、9月中旬頃突然茎がススッと伸びて再び鮮やかな色の花を咲かせる。花と葉を同時に見ることができない不思議な花なのですね。

秋のお彼岸の頃という開花時期や見た目の色・カタチ、そして毒を持つことなど、その独特な特徴からか、この花には妖しい印象をもたれることもあるようです。また一方、別名の曼珠沙華(マンジュシャゲ)は、サンスクリット語で"天界に咲く花"の意味で、おめでたいことが起こる兆し、なのだそうです。

初めこそ「すごいすごい」と感嘆の声をあげて感動していましたが、やがて静かに 魅せられて・・・

ひがん花1

ひがん花2

ひがん花3