寄ってこ 縒ってこ しめ縄のまち
2014年12月26日
島根県飯南町に新たな観光スポット誕生―――!
☆平成26年9月28日
☆国道54号線沿い『道の駅 頓原』の隣
☆"日本最大級の大注連縄(おおしめなわ)の技術を受け継ぐ館"
『大しめなわ創作館』が誕生しました!!
しめ縄・・・"神域と現世を区別するために張る縄"
しめ縄
日本一の大きさを誇る出雲大社神楽殿の"あの!"大しめ縄はここ飯南町で作られています。
出雲大社の分院があったことが縁で昭和30年代から出雲大社のしめ縄作りが始まり、
昭和56年の神楽殿造営の際に大きなしめ縄を制作、以来7~8年ごとに作りかえ奉納されています。
その大きさナント1本16メートルもの大縄2本を縒(よ)り合わせ、全長およそ13.5メートル、4.5トン!
しめ縄は飯南町の皆さんが飯南町産の素材で作ります。
しめ縄を取り付ける"つり木"(しめ縄上部の横1本の木)として使われるヒノキは飯南町で探し、
必要となる大量の稲わらも地元産です。
飯南町にはしめ縄用の田んぼがあり、もち米の稲の茎を乾燥させ藁(わら)にします。
藁
カゴに藁
稲わら文化、しめ縄作りの伝統・技術を紹介し、伝承していく館として
『大しめなわ創作館』は誕生しました。
建物は出雲大社 神楽殿と同じ設計者で、出雲大社御本殿の御神座と同じ西向きに建っています。
建物のなかに入った瞬間 ん~・・っ 藁のいい匂いに包まれます。
壁も床も天井も、ぐるりを木の温もりに包まれ、ここは身を置くだけで癒しの空間だと思いました。
建材には岐阜や京都のスギの木も使われている
天井のスギの木は、しめ縄をイメージしたデザインなのだとか。
そう言われてみれば、左右両端に向かって細くなってる。。タテに開いた穴はかざり縄ですね・・・!
天井1
天井2
広いスペースに足を踏み入れると目に飛び込んでくるのはドドーンと吊られた『大しめのこ』。
これは出雲大社神楽殿と同じ大きさのもの。
背景にその神楽殿の写真があるのでイメージが広がります。
建物入口のしめ縄
天井と展示作品
大きなしめのこ
館内は大きく分けて
制作過程の紹介などしめ縄に関する『展示スペース』と、
しめ縄作りができる『体験スペース』、
しめ縄やお菓子などが買える『ショップ』もあり、
奥には『制作工房』があります。
制作工房は見学ができます。作業場を公開してくださっているのです。
見学者向けのパフォーマンスとしてではなく、
実際に神社などに納められるしめ縄作りの現場に立ち会えるのです。
と言って息を詰めて見守るような過度な緊張は要求されません。
自然の恵みと向き合い、穏やかでどこか泰然とした雰囲気の皆さんの
手仕事姿に見入ってしまいました。
注文は全国から入ってくるそうです。やはり神社からが多いようですが、
開館後その存在が知られると更に増え、とにかくとても忙しいそうです。
見学しているうちに自分でも手を動かしてみたくなりました。
人気の体験に挑戦! いくつかコースがあり出来上がりのカタチも様々。
まずは初級コースを。
体験1
体験2
タイミングが合えば、神楽殿のしめ縄作りで陣頭指揮を執る棟梁さんに教えてもらえます。
手を動かしながら、しめ縄作りについていろいろ教えてくださいました。
丁寧にやれば私にもできるものです。
素敵な作品に仕上がりました・・・要所はやっていただきましたけどねっ
入門コース完成作品
藁に触れ手を動かす。体験はいいですね。お土産もできて嬉しいな。
最後にショップも覘きます。
神棚用のしめ縄や、季節にはお正月用のしめ飾りを買うこともできます。
私はしめ縄のカタチをしたパンを。おなかも満足させちゃおう・・
体験は料金を支払いますが、館内は入場無料です。
館の皆さんいい人で気が付けば長居してしまいました。
あぁそうか、ここは町の人と交流できる場でもありますね。
建物も人もおおらかオープンで、いいな!飯南。
大しめなわ創作館の情報はこちら→ 飯南町大しめなわ創作館 HP
建物外観
制作工房
建物を背に西の空を望む