"島"というと、その魅力は先ず海辺のイメージが浮かんでくるのですが、
大人になって初めて訪れた隠岐の島町では、連なる高い山々、緑豊かな森の深さに驚き、強く印象に残ったことを覚えています。

そんな森と水の魅力に触れることができる素敵な場所が!

『壇鏡(だんぎょう)の滝』

島の西側は、断崖絶壁が多い地形でいくつか滝があるのですが、なかでもこの滝は隠岐を代表する観光スポットです。
山のなかへ車を進め林道をしばらく走ると鳥居が見えてきます。
車ごとくぐって更に行くと立派な「夫婦杉」が迎えてくれます。
ここへ至る道は幅が狭いので、運転して行くときはどうぞ慎重に。

夫婦杉上部夫婦杉と鳥居 壇鏡の滝への入口
2本の大きな杉の木と鳥居、もうこの入り口だけで "好きな場所" のリスト入り決定です。

杉並木と川に沿って歩きます

杉並木と川に沿って歩く参道は心なしかふかふかと柔らかく、杉木立の道美しい水と緑に安らぎます。

そうしていよいよ滝に近づいてきました。

滝が近づいてきた

壇鏡の滝には2つの滝があります。





2つの滝が見えてきた
向って左が雌滝、右に雄滝。2つの滝の間には壇鏡神社があります。

滝の高さは雌滝が40m 雄滝が50m。

最初に雌滝に近づいていきました。

雌滝雌滝雌滝

手水舎


手水舎の水が滝の方からひかれているのがステキです。




壇鏡神社へ向かう階段を最後まで上がっていくと、いよいよ雄滝がその全貌を現しました。

階段を上がり神社、雄滝へ向かう階段を上がり雌滝から壇鏡神社、雄滝へ向かう滝が見える


壇鏡の滝壇鏡の滝壇鏡の滝
壇鏡の滝壇鏡の滝壇鏡の滝


雄滝は後ろにまわって裏見の滝を楽しむこともできます。

壇鏡の滝(裏見の滝)

「壇鏡の滝(裏見の滝)」の拡大写真

「壇鏡の滝(裏見の滝)」の拡大写真

「壇鏡の滝(裏見の滝)」の拡大写真

壇鏡神社については案内板に次のようなお話がありました。
車ごとくぐった最初の鳥居の近くに「光山寺(跡)」があるのですが、
そこの二代目の住職の慶安が夢のお告げを受けて山をさまよっていたところ、
目の前に2つの大きな滝が現れ(壇鏡の滝)、もう少し登ったところにある
源来(げんらい)の滝のそばで発見した神鏡を祀ったのが壇鏡神社の始まりなのだそうです。

壇鏡神社と滝壇鏡神社狛犬と滝

滝についても時を遡り歴史の話を紹介すると、

遣隋使・小野妹子の子孫で、小野妹子の祖父ともいわれている小野篁(おののたかむら)、
嵯峨天皇に仕えた平安時代の役人で学者、漢詩人、歌人としても知られるこの方が隠岐に流されたとき、
赦免となって都へ帰れるよう祈願して打たれた滝としても知られています。
小野篁は数か月間を上記の光山寺で過ごしたと言われています。

壇鏡神社壇鏡神社と滝壇鏡神社と滝


更にこの滝の水は特別な水として古くから信仰され、飲むと勝負事に勝つ「勝ち水」と
いわれており、隠岐伝統の牛突きや古典相撲大会の前日にはここの水を汲みに来て
清める慣習がいまも続いているそうです。「日本の滝百選」「全国名水百選」にも選ばれています。

ここ那久川上流の流域には隠岐固有の「オキサンショウウオ」が生息しているそうです。きれいな川。オキサンショウウオがいるかも。


全国でも貴重な杉の天然林に生き物、川の浸食作用で作られたこの空間の地形・大地の魅力に歴史、今に続く伝統・・・「壇鏡の滝」には隠岐の島町の魅力がギュギュギュッと詰まっているように思いました。

入口で感じた時より濃さを増して、大好きな場所になりました。

隠岐の島町観光協会 隠岐観光WEB 自然 壇鏡の滝


※写真は2016年10月と2018年3月に撮影したものです。

「壇鏡の滝(壇鏡神社)入口」の拡大写真

「壇鏡の滝(壇鏡神社)入口の鳥居と夫婦杉」の拡大写真

「杉を見上げる」の拡大写真