カヤックで、江の川を泳ぐ!

吉田くん

「自然の中でスポーツがしたいな。」たとえばそう思った時に、何が候補としてあがるでしょうか。
サイクリング、登山、ゴルフ・・・世の中には無数のスポーツが存在します。

しかし、贅沢を言えば、季節を問わず、子どもも大人も楽しめる、気軽なアウトドアスポーツが理想ですよね。さらに言えば、島根県のように自然があふれる景色も美しい場所で気持ちよく身体を動かしたい!

そこで私がオススメしたいのは、『カヌー、カヤック』です。

実際の体験に基づいて、その楽しさをお伝えしたいと思います。

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体験をしたのは、島根県邑智郡美郷町にある『カヌーの里 おおち』。
キャンプ場やトレーラーハウスなど、カヌー以外にも自然体験が出来る総合アウトドア施設です。

カヌーの里おおち
カヌーの里おおち

体験の1週間ほど前に、WEBサイトから申し込み。
カヌー、カヤックの経験が殆どない私たちは、初心者でも心強そうという理由で『タンデムカヤック』に挑戦すること にしました。

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訪れたのは、梅雨晴れのとある日。
梅雨を忘れさせてくれる、爽やかな青空が素晴らしい天気です。

ただ、前日まで長雨が降っていたこともあり「体験が行えるのだろうか。」と少しの心配を抱えていまし た。

しかし、インストラクターの方はそんな心配を余所に、
「今日は問題ありませんよ。川の水位や状況は把握していますから安心してください。」と一言。
また、「場合によっては小雨でも行います。涼しくて気持ち良いですよ。」
「カヌーやカヤックは、冬でも行えるスポーツですから、四季を通して楽しめるのも魅力です。」
と予想外の言葉が飛び出して、早速カヌーのイメージが変化しつつありました。

このあと、インストラクターの方からライフジャケットの着用の仕方、漕ぎ手であるパドルの使い方を教わって、川へ移動します。

カヌーカヤック置き場
カヌーカヤック置き場

川へ
川へ

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さて、本日の舞台となる「江の川」の紹介をここで少々。
全長194キロメートル。広島と島根を渡る中国地方最大の川で「中国太郎」の異名を持つ大河です。
流域面積は全国16位であるにもかかわらず、支流の数は全国2位の355。また、一昔前までは雨が降れば荒れ狂うような川であったというのは有名な話です。

これらの話から急流のような箇所もあるのかと思っていたら、拍子抜けするほど穏やかな流れが眼前に。
安心感を抱く、ゆったりとした巨大な川と対面しました。

河原に立って、再度パドルの使い方を練習。
注意事項や、カヤックの乗り方を教わります。

河原にて
河原にて

入水
入水

実際に実践してもらってイメージがつかめたところで、入水。
大河へ漕ぎ出します。

大河へ

乗り込む時こそ不安に思っていましたが、思っていたよりも安定感があり、多少座り直したり動いても、ただ軽く揺 れるのみ。
タンデムだからなのか、カヤックという乗り物がそういうものなのかは分かりませんが、少しずつ不安が解消されていくのを感じました。

二人で前後に座って、パドルを動かします。
お互いの動きがばらばらになってしまうと、思ったように進みません。
向かう方向や速度を確認して掻いてみれば、パドルにぐいっと「漕いでいる」感覚が伝わります。
するとカヤックもなめらかに動き、すーっと進みました。

 カヤックカヤック

この感覚が得られると、楽しくなっていろんな場所へ進みたくなってしまいます。
一心不乱に西へ東へ。
ただ、行ける区間が決まっているので延々と漕ぐわけではありませんが、壮大な流れの中を泳ぎ回るというダイナミックな体験は、ちょっとした冒険のようでした。

カヤック

西の端まで来たら小休憩。
どの位漕いでいたのでしょうか、久しぶりにパドルを漕ぐ手を止めたような。
ぼんやりと水面を漂っていると、インストラクターの方がカヌーに乗ってこちらに向かってきました。

「あの橋、橋梁なんですよ。そこを通る三江線が今日も見られるはずです。」
と、指を指した先には、小さく橋が確認できました。
手前には、車が走る普通の橋が架かっていて、その奥の橋に電車が走るようでした。

橋のある方向へ漕ぎ出して、三江線がどんな風にここから見えるのかなと想像して、あらためて日常から遠く離れた場所にいることを実感していました。

電車が通るまで時間があったので、陸地で水分補給と休憩を取ることに。

目指すは陸地!
目指すは陸地!

しかし、この陸地に乗り上げる動作がどうにも難しい。
勢いよく河原に乗り上げられなければ、浅瀬で立ち往生してしまうことになるので、コツが必要だと感じまし た。タンデムなので、重いのが原因なのでしょうか、四苦八苦して河原に乗り上げ、休憩です。

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太陽の光をさんさんと浴びて、正直、暑い。
最初にいわれた、小雨の時は気持ちが良いというのもちょっと分かるような気分になっていました。
水分を補給しながら日陰で涼んで、ストレッチ。
カヤックも立派なスポーツなので、体をしっかりと使います。
あまり意識せずに漕ぎ始めて、これは上半身の筋肉はもちろん、足腰の筋肉も使って行うスポーツなのかも、と身体に違和感を覚え始めた頃に、やっとそのことに気が付きました。

体も休まったので、再び川に戻ってゆっくりと漕ぎ出します。

再び河原へ
再び河原へ

河原のカヤック
河原のカヤック

江の川に再び入水
江の川に再び入水

最初は余裕がなくて見えていなかった景色がやっと見えてきて、そのスケールの大きさをひしひしと実感。
むき出しの岩肌や、川にせり出す木々、青空と太陽のまばゆさ。
どこからか聞こえてくる鳥の声と水を掻く音だけが染み入るようで、まさしく非日常の中。
日常から離れられてリフレッシュ出来るのもアウトドアスポーツの醍醐味ですね、楽しみ方が分かってきました。

江の川に再び入水

そんな調子ですいすいと漕いでいると、ふと手元に目線が。パドルが鏡のような水面に映り込んでいます。
川の水はすこし緑がかっていて、深いところまでは見えません。
インストラクターの方曰く、先日まで降っていた雨のため、今は濁ってしまっているが、数日すれば、もう少しクリアな本来の色に戻るとのこと。
カヤック初挑戦の私にとっては、川の色は差して気にならなかったのですが、江の川はもっと綺麗で素晴らしい存在のようです。

カヤックと川の色
カヤックと川の色

鏡のような水面
鏡のような水面

さて、再び西の端へ移動し、スタンバイ。
三江線の通る時間が迫ってきました。

区間ぎりぎりにカヤックを停止させ、鉄橋を見つめること数分。
2両編成の小さな電車が、プラレールさながらに、がたんごとん、がたんごとんと進んで来ます。

シャッターを切る、切る、切る・・・。 

三江線通過
三江線通過

三江線通過
三江線通過

三江線通過
三江線通過

想像していたより距離があって、しかも早くて、

うまく捉えられなかった・・・。

三江線の撮影は後悔が残るものとなってしまいましたが、貴重な体験が出来たことは嬉しいことでした。

三江線がいってしまってからも、ぷかぷかと漂って、木々の下に出来た木陰で休憩したり、縦横無尽に泳いでみたり。3時間の体験時間で目一杯、カヤックを満喫しました。

カヤック

今回の体験で分かったこと、知り得たことは、カヌーやカヤックは、初心者でも十分楽しめること。
上達していく感覚が得られやすいことや、子どもやペットとも一緒に楽しめること。
そして、よっぽどのことがなければ落水しないこと。

自然の中で行うスポーツは、天気やコンディションが重要なので、取り組みにくく、気軽さに欠けるイメージを抱いていましたが、今回のカヤックでは、余計なことは何も気にすることなく、純粋に楽しむことが出来ました。

身一つで赴いて、さくっと楽しめて、ほどよい運動が可能。
カヤックにこんなイメージなかった、身近なスポーツの一つといわれる日も近いかも?と帰る頃にはそんなことを思っていました。
美郷町に訪れた時には、江の川を眺めてみてください。
ゆったりとした悠久の流れに、泳いでみたい、と感じるはずですよ。

・・後日・・

三江線に乗って、カヤック体験中、撮影に失敗したあの「橋梁」を通りました。
水面近くから三江線を撮った時は、電車は一瞬で通り過ぎてしまいましたが、車内から眺めると、ゆっくり時間が流れているように感じられました。

三江線

ゴトゴトと弾むように橋梁を渡り終えて「粕淵駅」。こちらで下車したら、さきほどの橋梁へ向かいます。
三江線の路線の中でもこの「第一江川橋梁」だけが徒歩での通行が可能な橋なのだそう。

粕淵駅で下車
粕淵駅で下車

橋へ
橋へ

橋の上を歩いていると風がわっと吹き抜けて、その高さを実感。ここから見ても川はとても雄大だけど、カヤックの時に感じた、身に迫るような、どっしりとした存在感は余り感じられず、少し物足りないように思ってしまったり。

ただ、カヤックを体験している様子がこの場所から撮れたら素敵な写真になっただろうな、と惜しい気持ちにもなりました。
川の真ん中あたり、あのあたりに漂っていたんだ。そう意識するとより鮮明に体験が思い出されて・・・次は、さらなる上達を目指したい!という熱い気持ちが湧いてきました。

三江線

江の川を堪能したい方、アウトドアスポーツになじみのない方、
季節や天候を気にせずに、新たなスポーツに挑んでみませんか?

《カヌーについてはこちら 江の川カヌーの里おおち
《美郷町の観光についてはこちら 美郷町観光協会

第一江川橋梁を歩く
第一江川橋梁を歩く

電車が通過する部分とすごく近い!
電車が通過する部分とすごく近い!

悠々とした江の川
悠々とした江の川

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